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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2003年6月19日

おかしい。何かがおかしい。昨日も寝つくのに1時間くらいかかった。あれだけ運動して体が疲れているのだから、すぐに眠れそうなものなのに。そして0時に目が覚めた。昨日と同じだ、昨日はその後よく眠れなかったので、今日は追加眠剤をもらいに行った。これで朝までぐっすり眠れるだろう。と思いきや、また2時半に目が覚めた。なんなんだ。これもまた昨日と同じ。昨日はその後、本当に断続的に寝たり起きたりを繰り返して寝た気がしなかったので、また追加眠剤をもらいにいtった。追加眠剤がもらえるのは3時までに2回まで。もらいにいくと、「さっきも飲んだよね。2回目のはけっこう強い薬で、朝に残っちゃうかもしれないよ」そう言われたが、私はとにかく深く眠りたい。「それでいいのでください」そう言って薬を飲んで寝る、そして起きたのが4時50分。けっこう熟睡できた感じで頭もすっきりしている。しかし、朝に残るどころか5時前に目が覚めるとは。まだまだ私の体はおかしいようだ。そもそも寝る前に飲んでいる4種類の眠剤もかなり強いものばかりなのに。

ホールへ出ていくと他の患者がすでに起きている。いつもと同じ顔ぶれだ。眠れない人は決まっている。朝の一服はうまい。

今日は久々に晴れだ。朝食後、昨晩洗濯して部屋に干してあった洗濯物を中庭に干しに行く。みんな今日は洗濯物が乾くぞと嬉しがって、次々と干しに行っている。梅雨の晴れ間は嬉しいものだ。これで湿度が低ければなあ。

今日は天気もいいので久々に外で散歩。海の見える丘でオカリナを吹き、そして人なつっこい猫としばしたわむれる。その横をデイケアのスタッフがちょうど出勤するところで通り過ぎていって笑われた。場所を変えて、今度は山のふもとの小グラウンドでオカリナを吹いていると、同じ病棟の女性2人が近づいてきてほめてくれた。せっかくだから2人を山の中の散歩コースに連れていき、海が一望できる一番眺めのよい場所へ行く。涼しい風が吹いて肌に心地よい。山道は誰も整備していないので草がぼうぼう。くもの巣がたくさんはっていた。心地よい汗をかいて帰ってきたが、病棟へ戻ると女性2人はタイムオーバーで看護婦さんに起こられていた。散歩の時間は1時間と決まっていて、行くときにノートに出る時間を書いておくのだ。何時までか教えてもらっていたらその時間までに戻ったのに、とは言え山の散歩コースにどれくらい時間がかかるか知らせてなかった自分も悪い。ちょっと迷惑をかけてしまった。

木曜の午前はデイケアに行かずに病棟のプログラムである体育館レクに出る。今日はバレーボールだった。、バレーといってもいつも使っている普通のボールでなく、スポンジみたいな素材でできた大きめのソフトバレーボールで、これが軽くて微妙な動きをしてちょっと扱いづらい。でも汗を流せて気持ちよかった。休憩中に外へ出ると、気持ちよい風が吹いていた。

木曜の午後は通常ならデイケアに出るはずだったが、今日は病棟のレクでソフトボールをやるというのでそっちに参加する。昨日と連ちゃんでソフトボールができるなんて、なんて幸せなんだ。今日はピーカン、とってもいい天気。その中を爽やかな風が吹きぬける。プレーしていて気持ちよかった。

ちょうど15時にソフトボールが終了した。非入浴日の今日は15時からシャワータイムだ。今週は女性からなので順番を待っていると、彼女が面会に来た。今日の15時くらいに来る、と言っていたので来るのはわかっていたのだが。ちょっと話しているとシャワーが男性の順番になったので入ってきて、また彼女と話す。話していると今度は主治医がやってきて呼ばれたのでまた中座する。

主治医との面接では、おととい、昨日と夜中に目が覚めたこと、おとといは2時半以降断続的にしか眠れなくなり、昨日は追加眠剤を2回飲んだことを話す。追加眠剤は何という薬か尋ねてみると、1回目はサイレース、2回目はイソタミールとボロパリンを混ぜた粉末らしい。サイレースはずっと飲んでいる薬なので知っているが、あとの2つは聞いたことがない。「癖になったりするのであまり出さない方がいいんですけどね」主治医はそう言う。どんな薬か家に帰ったときに調べてみよう。今夜また眠れなかったら眠剤を増やすことになった。ついでにダイエットメニューのことも相談し、明日からダイエットメニューになった。運動とダイエットメニューでやせるのだ!

再び彼女と話し、夕食の17時前に帰るので玄関まで送って行ったら、もう玄関の鍵がしまっていて出られない。17時までまだ10分もあるのに気の早い看護婦もいるものだ。看護婦さんに言って玄関を開けてもらう。玄関の鍵があいているのは7時半から17時まで。それ以外の時間は表からも中からも鍵がないと開けない。患者が逃亡すると困るからだ。開放的なようだがやはりここは精神科。管理は厳しい。

精神科の病棟が他の普通の病院と違っているところ、それは他にもいろいろある。医療スタッフが気をつけていること、それは「患者に自殺、自傷行為をさせないこと」である。入院時に持ち物はチェックされ、コードやひもの類や刃物などは全部預かられる。私も小さな鋏と爪きり、それにシェーバーの充電用のコードも取られてしまった。使うときには言えば出してくれて、看護婦の見えるところで使う。携帯電話も取り上げられた。これは他の病院のように「医療機器などが誤動作を起こすなどの影響があるため」ではなく、「外部とコミュニケーションを取ることが治療の妨げになる可能性があるから」なのだ。それから服薬の時間になると、みんなコップを持ってずらっと並ぶ。そして1人ずつ薬を手渡され、看護婦の目の前で飲んで「飲みました」と言わなければならない。薬を確実に飲ませるためであるが、薬を患者に自己管理させると大量服薬をやったりする患者がいるからだ。薬を飲むのも嫌がる患者もいるが、入院時はごまかしはきかない。

まあ、私がいる開放病棟はまだ甘くて、閉鎖病棟はもっと厳しい。この病棟では、患者によって行動許可範囲が異なるが、原則的に日中は1時間以内なら散歩にもいけるし売店に買い物にも行ける。閉鎖病棟ではそれができない。ずっとおりの中だ。おりというと、開放病棟の窓はちゃんと開くが、閉鎖病棟の窓は10cmくらいしか開かない。

夜は久々に「アンビリバボー」の心霊写真特集を見る。実はこの手の番組は好きなのだ。