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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2003年1月

今日は調子もよかったので予定通り散髪に行った。けっこう伸びたが短くし過ぎるとこの季節は寒い。「あまり短くせずに、全体的にボリュームを抑えるくらいにすいてください」と注文をつけて、後はお任せ状態。散髪中は眼鏡をはずしているため、ド近眼の私は自分の頭がどのように変化しているのか全くわからない。一通り切り終えて「これでいいですか」と聞かれるとき(このときは眼鏡をかける)、めんどうなのでいつも「ああ、こんなもんすね」と適当に答える。今日もそのパターンだったのが、切り終えて家に帰ってくると、どうもあまりすっきりした気がしない。確かに注文どおり、長さはあまり短くならずに全体的にボリュームは減ったのだが、う〜んもうちょっと物足りない。髪の癖が目立たなくなるくらいまで減らしてほしかったのだが、安易に「これでいいです」と言ってしまったのでしかたがない。切り過ぎてしまったのならしかたがないが、切り足りないのであればまだ注文をつけられるはずだった。安易に妥協するのはやめて「NO」とはっきり言える人間になりたいものだ。が、なかなかどうして周りに流されやすいこの性格、いろいろ気をつかってしまってなかなか周囲に強く出ることができない。今日みたいに自分が客の立場であっても、である。

この性格のせいで、仕事でもずいぶん胃の痛い思いをした。SI企業のSEという立場でベンダーにクレームをつけるのが苦痛だったのだ。少しこちらの言い分が強引だったりもするのだが、「客」という立場で少しごねてみる、という人間を演じるのが苦痛だったのだ。もう少し図太くなりたいものだが、こういう性格は実は私の生い立ちと深い関係があることが、今までのカウンセリングを通じてわかってきている。それは私がある種のAC(アダルトチルドレン)であることと関係している。私の性格の「八方美人」「誰に対しても『いい人間』であろうとする無意識」な部分が「やっかいなことを言ってくる客」を演じることに拒否反応を示すのだ。この性格は他にも仕事をする上で他にも重荷にのしかかってきた。「できません」と言うことができないのである。結果、どんどん仕事を引き受けたり、抱えてる仕事があふれそうになっても、やはり「できません」ということができずに、結局は破綻してしまう。そうして積み重なって「鬱」が出てきた。そういう自分を少しでも変えていかないと、この病気は治らない。あとどれくらい時間をかければ、どれくらい変わるというのだろうか。

昨日の疲れが残っていたのだろうか。今日は昼過ぎまで眠ってしまった。携帯のメール着信音で目が覚めた。やれやれ、今日もまたデイケアには行けないのか。起きたのが13時頃なので間に合うはずもない。メールは彼女からだったが、「今起きたところ」と返事を送るとすぐに電話がかかってきた。暇だったらうちに遊びにおいでよ、と言うのでおじゃますることにした。

その前にとりあえず腹が減った。食べるものが何もないので外へ行き、中華料理屋の日替わり定食で空腹を満たす。

今日は調子じたいは悪くない。ただ思い切り寝過ごしただけだ。ヤフオクで落札したプレステ用のガンコンと、同じく落札したソフト「パラッパラッパー」を持って彼女の家へ。シューティングゲーム「ブービーボー」をガンコンでやってみる。普通のコントローラだとなかなか照準を合わせられなかったのが、ガンコンだと実にやりやすい。なかなか精度が高く、本当に狙ったところに弾が当たる。どういう仕組みになっているのだろうか。銃の傾きとテレビ画面までの距離をはじきだして、そこから照準の位置を計算しているのだろうか。理系のサガだろうか、ついついそういうことを考えてしまう。とにかくこれだと狙って打つだけなので、なかなか進まなかったゲームが一気に進んでしまい、最後までクリアしてしまった。一番簡単なモードにしてたので、次は一段階難しいモードでやってみよう。

その後パラッパラッパー、DDRとゲーム三昧。昔はやったゲームに今頃はまっている。古いゲームほどオークションで安く手に入るのでそれでいいや。次は「電車でGO」を、やはり専用コントローラつきで狙っている。しかし、ゲーム機自体がうちにあったら、本当に猿のようにやみつきになってしまうこと必至である。

明日は土曜日か。いい加減伸びた髪を切りに行くつもりである。髪の量が多い上にテンパがかかってるので伸びると収集がつかなくなって大変である。量が少なくてお悩みの方には怒られるかもしれないが、そういう悩みもあるのである。

今日は診察の日。予約は12時。デイケアに出るときは午前中から行って、そのまま外来に向かう。診察から行く場合でも10時半には家を出ないといけない。

だが、今日はばりばりの鬱だった。う〜ん、動けん。行かなきゃなぁと思いつつ、体が動かない。そのまま10時を過ぎ11時を過ぎ、そして電話がかかってきた。彼女からだった。彼女も同じく今日診察だが、予約は14時で、デイケアが終わった私と合流することになっている。ひょっとしたら調子が悪くて行けてないんじゃないかと思って電話してきたそうだが、まさにその通りだった。予約の時間には間に合わなくとも、今日中であれば診察はしてもらえる。彼女と同じ時間に一緒に行くことにした。

1時間ほどして彼女が家にやって来た。あまり調子が悪くて行けそうになかったら、また診察券を預けて彼女に行ってもらおうと思ったが、なんとか動けたので一緒に行った。動くのがすごくつらかった。心の中で何か大きな摩擦が生じているかのごとく、動くのにエネルギーを消耗する。

なんとか病院まで行って診察を受け、帰ってきた。病院では一緒に入院していたときの同胞やデイケアのメンバーに久々に会えて話ができた。帰ってきたときにはもうばてばてだった。彼女にマッサージをしてもらうと少し疲れがとれた。

明日はどうだろうか。今日でこんなに疲れ果ててしまって、明日は無理なんじゃないかと今からあきらめモードに入っている。これもまだ調子の悪さを引きずっていてマイナス思考に陥っているからだろうか。何も考えずに今日もchemistryを聴きながら寝よう。

昨日はchemistryを聴きながらさっさと眠ってしまえ。そう思って22時半くらいに寝ようとした。が、0時をまわっても眠れない。

不意に痛みを感じた。腹部の上の方、ちょうどみぞおちの少し左の辺り。ちょうど横隔膜の辺りだろうか。実は太ってからこの辺が痛むことがたびたびあったが、今までよりも痛みが強い。しかも手で触ってみると、足がしびれたときのような、あるいは麻酔をかけられたような鈍い皮膚感覚がある。これはなんだろうか?明日はデイケアに行かずに内科に行って診てもらった方がよいだろうか。そんなことを考えているうちに眠ってしまったようだ。

翌朝は4時だか4時半だかに目が覚めて、ようやくたまっているゴミを出すことができた。まだ夜明け前、とても寒かった。そして朝食を食べてまた寝てしまった。

8時半過ぎに目が覚める。昨日の痛みとしびれの感覚はまだある。何か悪い病気の初期症状だったらやだやだ。まだ眠いが動けないことはない。今日は気力は何とかなりそうだ。えいやっと起きてタクシーを拾い、近くの総合病院へ。

予約外なので3時間は待たされる覚悟で行ったが、覚悟をしていても病院の待合室でじっと待たされるのは苦痛だった。いつ呼ばれるかわからないのでおいそれとタバコを吸いにも行けない。結局2時間20分待たされて診察を受けた。どうやら4年前にやったヘルペスの後遺症らしい。そう言えば痛みの場所的に一致するし、言われてみればこれは神経痛だ。ポストヘルペスなんちゃらとか言って、ヘルペスの後に神経痛が残ることは割りとよくあるらしい。4年も経ってからそれが出てきたのは、やはり太ったことによって神経が圧迫されてきたからだろうという。多少痛いだけで実害はない。いや痛いと困るから実害はあるのか。治す方法はあるかというと、実はないという。元の体形に戻ったら痛みも消えるかもしれない。

こんなところでも太った影響が出てしまったが、今日は内科を受診するのでついでに太ったことも相談してみようと思って問診票に書いておいた。ちょうど人間ドックを受けた病院だったので「人間ドックの結果で『高度脂肪肝、肝腫大』と書かれていたので相談したい」とも書いておいたのだった。実はこちらの方が神経痛よりもよっぽどやばい。今すぐどうこうということはないが、将来的に生活習慣病にかかる可能性は増える。相談したはいいが、こっちも結論としては「やせるしかない」と言うことだった。「最後の手段はダイエット入院というのもあるけどねえ」医者が言う。ありゃー、ダイエット入院。また入院は勘弁してくれ〜。

とりあえず、栄養相談を受けてダイエット通院をすることになってしまった。これからはこの日記は「うつ病日記」とともに「ダイエット日記」になるかもしれない。

やっと診察が終わったと思ったら、今度は会計で1時間待たされた。会計は溢れんばかりの人でごった返していて座る椅子もない。「30分は待つだろう」と思い、近くのマックへ行って昼食をとってから帰ってきたが、まだまだ待たされた。もっとゆっくりしてくればよかった。

とにかく今日はこの通院だけで疲れてしまった。何もしないでただじっと待つというのは、実に実に疲れる。体がというより神経が、と言うのだろうか。デイケアのプログラムには間に合わないが、15時からの英検クラブには間に合う時間だった。が、そっちの病院まで行く気力はそのときすでになかった。すごすごと帰ってきて寝た。

明日は診察だ。まあ今日の調子なら診察に行くのは大丈夫だろう。やっと明日がデイケア今年初登場となるかなあ。

予期不安とは本来パニック障害で使われる言葉である。電車に乗ると、外へ出ると、パニック発作が起きるかもしれない、という不安。パニック障害の患者はその不安に悩まされ、外に出ることができなくなる。

明日はデイケアに行けるだろうか。それを考えると、「ひょっとしたらだめかもしれない」「なんだかだめのような気がしてきた」「うわーん、多分だめだろう」とどんどん不安が増してくる。今まで「予感」と書いてきたが、なんだかパニック発作の予期不安のような気がしている。その不安はどこからくるのか。言うまでもなく自分の内なる心から出てくるのだろう。それと正面から向き合うことが必要じゃないか。今まで幾度となくそう思っては、それから逃げてきた。今の自分は、その予感だか予期不安だかを受け止められるだけの心の落ち着きはない。明日になるのが怖い。ひたすら怖い。

この恐怖から逃げるために、ある者は酒に走り、ある者は薬物に走り、ある者は手首を切り、ある者はOD(オーバードーズ=大量服薬)するのだろうか。宗教に走る者もいるかもしれない。

順序が逆になったがこれから今日の日記である。
朝は割と普通に目覚めた。調子はよくはないが、動けないこともない。デイケアに行こうかどうか。今日はなんとか行けても、今日行ったら明日動けなくなりそうな気がした。明日は水曜日、英検クラブがある。そして明後日の木曜日は診察だ。明日、明後日と確実に行けるように、今日は休みにしよう。そう思ってまた寝た。

ずっと寝てるのもなんなので、夕方から横浜に出てみた。CDショップを覗いてみると明日発売のはずのchemistryのニューアルバムが売られている。ラッキーと思って迷わず買い、家に帰ってきてさっそく聴く。

夜になった。テレビもつまらない番組ばかりなので、彼女の家でゲームをやっていた。うん、この調子だと大丈夫そうだ。自宅に帰ってくるまでそう思っていた。

が、この日記を書こうとして急に不安を感じてきた。本当に大丈夫なのか?もしかしたら無理じゃないのか。実は今から行きたくないと思っているんじゃないのか。おい、どうなのか、自分。頭の中を不安が回り回る。そしてそのまま書いたのが今日の日記の冒頭の「予期不安」なのだ。大丈夫なのか?大丈夫なのか?だめなのか?だめなのか?ふとこんな言葉が頭に浮かんだ。

「いい予感は思い過ごしであるが、悪い予感は的中する」

マーフィーの法則にでも出てきそうなフレーズだ。けっ!今日はchemistryを聴きながら何も考えずにもう寝ることにしよう。