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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2002年11月13日

今日もデイケアは行かなかった
朝はいつも通りである。3時くらいに一度目が覚めたがもう一度寝て、次に起きたら5時くらいだった。メールチェックをして朝食を食べて、そしてその後の記憶がない。確か、「今日は朝からデイケアに行くつもりだったけど、調子悪いからいいや。もし調子よくなったら行ったらいいし、ずっと悪かったらお休み」とどこかの時点で思った、ということだけ記憶している。結局14時頃まで寝ていたのだ。まあいいや。ここで開き直らずに「また行けなかったよ」と悔やんでいては、また思考がループしてしまう。一度ループにはまるとなかなか抜け出せない。調子が悪かったのは鬱だったのか鬱ではないのか、自分ではわからないけど、そういうことをいちいち考えるのもやめた。調子が悪かったのは事実なのだ。行けなかったのでなく、「行かなかった」のだ。自分で決めた選択肢にしたがっただけなのだ。でも実際14時くらいに食事をしようと外に出たら、またどこに行っていいやら何も決められなかったので、かる〜い鬱ってところだろうか。

15時くらいから気分が晴れてきたので、中島らもの「心が雨漏りする日には」を読み出した。著者の躁鬱病の体験記が軽妙な語り口で書かれており、思わず一気に読んでしまった。中嶋らもはだいぶ前に朝日新聞の日曜版に「明るい悩み相談室」を連載していた頃から好きだったが、こんなにも躁鬱が激しく、アルコール依存症も患っていて、精神病院に何回も入院していたとは知らなかった。中嶋らも自身、うつ病になる前に、精神医学には興味を持っていて、はじめて鬱になったときに、自ら病院に行ってうつ病と診断されて「やっぱりそうか」と思ったらしく、その場で「リタリンください」と言ったそうだ。ぶったまげてしまう。リタリンと言ったら最後の手段というか、効き目は強烈だが、ほとんど覚醒剤に近いような危ない薬で、相当重症で放っておくと自殺してしまうとか、ナルコレプシーの患者くらいにしか処方しないものなのだが。合法ドラッグとしても出回ってるらしく、中島らもも「筒井康隆はリタリンでラリってるらしい」というのを聞いて知ったらしい。