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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年10月23日

なんだか最近寝付きが前よりも悪くなっているような気がする。昨日も1時間弱のCDを聴きながら眠りにつこうと思っていたのだが、寝付けないままCD1枚聴き終わってしまった。その後眠れたようだが、何時頃寝付いたのかはわからない。夜中はけっこうよく眠れて、一度布団がまた1枚横へ追いやられているのを直した記憶があるが、それ以外はずっと眠っていた。6:00ちょっと前にざわざわした気配で目を覚まし、うつらうつらの状態に起床の放送が入る。もっと寝ていたい、という気もしたが、少したってから伸びをしてから起きた。

朝食後、8:00過ぎにオカリナを吹きに音楽堂へ行くと、この間散歩道で会ったHさんに出会った。「お会いできるのを楽しみにしてたんですよ」そう彼女は言ってくれた。私がオカリナを何曲か吹いた後、彼女が持っている賛美歌集から一曲一緒に歌った。最初は私はベースを歌ったけど、その次はアルトを歌った。3度のハモリも楽しい。

その後、そこは虫が多いので、というので見晴らしのいい丘へ行って、また一緒に賛美歌を歌った。彼女は敬虔なクリスチャンらしい。一緒に歌ってくれる人が現れて、本当にうれしそうだ。「また一緒に歌いたいんですけど、お時間ありますか?」彼女がそう言うので、二人の予定を調整して16:00にまた会う約束をした。一緒に歌う友達ができて私も嬉しいが「ただでさえ他の患者と関わり合いにならない方がいいといわれているのに、他の病棟の人とまで関わり合いになっていいものだろうか」そういう懸念が頭をよぎる。

病棟に戻り、散歩前に洗濯機に放り込んでおいた洗濯物をあわてて干しに行く。その時点で9:10だったので、ストレッチは省略し、さっさと用意をして作業棟に行く。

作業棟でいつもの通り体力テストをし、一般トレーニングをする。テスト結果もトレーニング結果も悪くない。30分の消費カロリーはまた最高記録をマークした。最近は調子がいい。そう言えば今日は火曜日で、午前中に内科医が来るというのをやってる途中に思い出した。早めに切り上げて病棟に戻ろうと思い、今日は1セットですませる。

病棟に戻ると、ちょうど内科医が来ていて、別の患者が診察を受けていた。看護婦が私を見て、「ちょうど内科の先生が来ているので、ちょっと待っててください」と言うので、その間に汗を拭いて着替える。少し待って内科の医師と面接する。若手の女性の医師だ。ここしばらく脈拍がいつ計っても100を超えていることを話した。いつからかわからないが、作業療法を始めてエアロバイクで脈拍を計りだしてから気がついたこと、自分では動悸などの自覚症状はないこと、以前スポーツジムに通っていたときは平常時心拍数は80代だったこと、主治医や薬剤師も聞いてみたが薬の副作用の可能性は低いと言われたことなども話した。内科医によると、甲状腺ホルモンの病気でそういう症状が現れることがあるそうで、その検査をすることになった。検査と言っても血液検査なので、毎月やっているかと思いきや、そのデータに関しては入院時にしか取ってないらしい。入院時の検査データでは異常が見られなかったそうだ。次の血液検査のときにそのデータも一緒に取ることになった。

内科医との面接はナース室の奥の机でやったのだが、終わって帰ろうとしたときに、入り口の上にテレビがあって、保護室の様子が映し出されているのをみてびっくりした。入り口の真上なので外からは死角でなかなか気がつかないが、ナース室の中にいると保護室の中の様子が手に取るように見えるようになっている。なるほど、そこまで監視しているわけなのか。ここまで来たらプライバシーもへったくれもないが、そういう病院なのでしかたがないのだろう。

昼食後、外来の会計まで9月分の入院費を払いに行く。昼過ぎで外来の患者がいっぱいいて、どうもピークだったようだ。外来の患者優先のようで少し待たされた。聞けば窓口は16:30まで開いてるらしいので、次はすいている時間帯を狙っていこう。

その後は会計の帰りに売店で買ってきた週刊アスキーをざっと読んだ後、昨日から読みかけていた日経バイト9月号を読む。ブロードバンドの記事は途中で飽きてしまって、次の特集2「WORLD PC EXPO 2001 セキュリティ・スタジアム2001」を読む。WORLD PC EXPOにおいて、「セキュリティ・スタジアム」というのが繰り広げられたそうで、そのレポートなのだがとてもおもしろかった。

その後は連載記事をちょこちょこ読んだあと、15:00のシャワーの後に主治医と面談した。まず、はじめて2泊の外泊をしてさらに「試験を受ける」というストレスがかかるイベントを終えて、予想していたよりも調子を崩さなかったことを話し、今週末に歌の練習があるので、通常の生活におけるレベルの外泊をもう一度試してみたい、という言うと、ぜひ試してみてください、と言われた。それから朝起きるのがつらくて朝食の時間まで起きることができなかったことがあり、朝ぼ~っとしている、眠剤が残っているのではないか、という件も改めて話したが、薬はそのままにしてまだ様子を見ましょう、ということになった。確かに薬が残っているとすると、長期持続型のダルメートの薬効だろうが、カプセルで1錠だけ出ているこの薬をいきなり抜くというのは少し危険だろう。8時9時になってもどうしても起きられない、というわけでなく、普段はなんとか6時に起きることができているので、まあもう少し様子を見た方が良さそうだ、ということだ。

16:00の服薬のとき、I看護士からメモを渡された。カウンセラーからの伝言で、明日の10:00に来てくれと言う。毎週月曜日の15:00からで、昨日「では一週間後に」と話したばかりなのだが、なんだろう。急にキャンセルで空きができたから、その枠を私に割り当ててくれたのだろうか。確かに昨日は「私とその家族の話に聞く」予定が「家族の」だけで終わってしまったから。

服薬の後、朝に約束した通りHさんと会う。山の中の丘の上へ行って一緒に賛美歌を歌った。彼女は元アルトだということで、ソプラノを歌うと少し上の方が苦しそうだ。今まで一人で歌っていたので、歌いやすいキーで歌っていたのだろうが、私がピッチパイプを持っていって正しい音から歌い出すと、どうしても途中でピッチが下がってしまうようだった。私はベースを歌ったりアルトを歌ったりテノールまで歌ったり、同じ曲でもいろいろなパートであわせてみた。4人いればいいのに、と2人で話した。

何回か歌った後、お互いのことをいろいろ話した。彼女は私より5つ年下だが、私よりかなり年上の旦那がいるらしい。それを聞いて「私もまだ若い娘を狙うチャンスはあるかな?」なんて話すと、「じゅうぶんありますよ~」と言ってくれた。恋愛はどうなんですか、なんてそういう話になったりした。女の子も含めて友達は多いんだけどね~、なかなかうまくいかないんですよ。そういう話をしたりしてるうちに時間はあっという間に過ぎ、病棟へ戻った。

病棟への入り口で洗濯物を取り込んできたIさんとすれ違い「あ、俺も洗濯物干してたんだ」そう言ってあわてて彼女に別れを告げて取り込んできた。取り込んできたところで彼女は待っててくれて「湿っちゃってるんじゃないですか?」と聞いてきた。「うん、少し湿ってる」と言うと、「もっと日が照ってるときに取り込んだ方がいいんですよ」と教えてくれた。そうなんだ、家では乾燥機ばかり使っているもので、そういうことはちっとも知らなかった。今日なんかすごくいい天気だったから、お昼のうちに取り込んでおけばよかった。病棟に戻ってから30分だけ乾燥機で回した。

夕食後は連絡会まで日経バイトの記事を読んで、あらかた読み終わったので取っておきたい記事だけスクラップし、本体は捨てた。続いて日経コンピュータの最新号を読む。ところでなんだか鼻がぐずついてきた。咳も出てきたけど、また風邪か?やだなぁ。用心しなきゃ。

連絡会の後はずっと卓球をした。風邪っぽいのだが、汗をかいた方がいいかもなんて勝手に考えてやってしまった。明日になって風邪をひいてなければいいのだが。20:00になって卓球を終了し、パウダーシートで汗を拭き取る。それで今これを書いているが、まだ体が火照っている。体がクールダウンしてきたらスウェットを着て寝る準備をしようっと。