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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年10月8日

朝、起きれなかった。

強迫観念にかられた夢を見ていた。起床の合図、ラジオ体操、朝の服薬、朝食の合図、すべての音は聞こえていた。でも体は動かない。いつものような、ダイレクトに「目を覚ます」夢ではなく、なにか別の形で自分の覚醒を妨害するような強迫性の夢を見ていた。内容までは覚えてないが、そういう夢だったことだけは覚えている。

朝食に来ないので看護婦が呼びに来てようやく起きることができた。朝食を食べてから薬をもらう。喉がかなり痛い。洗面をしてからイソジンでうがいをする。鼻水も出てきた。やはり風邪だろうか。

まだ一つ残っているはずの風邪薬を看護婦に出してもらって飲む。やはり昨日薬を出してもらっておけばよかった。昨日の夜にいた看護婦さんだったので事情はすぐにわかってくれて、「昼に連絡しておきます」と言ってくれた。どうやら当直の医師を待たずに昼から薬を出してもらえそうだ。今日は無理をせずにゆっくり体を休めよう。

10:00過ぎまで横になって休んで、ちょっと一服しようとホールへ出てきたら、テレビでNコンの中継をやっている。中学生の部だ。中学生だけあって声が若々しいが、しかし発声がきっちりしてとてもいい声をしているのに驚かされる。よく訓練されている、という感じだ。男性は特に変声期なので、コントロールが難しいものなのだが、ベースもテナーも時々光るものを持っている生徒がいる。課題曲は寺島陸也の曲だ。最近はやっている作曲家だな。自由曲は、鈴木憲夫だったり高嶋みどりだったりタダタケだったり、なかなか懐かしい。鈴木輝明の曲を持ってきている学校もいる。三善晃の弟子であるこの作曲家も最近はよく取り上げられる。それにしても、最近は普通の合唱とは縁遠くなっていたので、知らない曲ばっかりだ。新しい曲は次から次へと生まれているのだろう。

昼の服薬では風邪薬は出ていなかった。どうも熱っぽいので体温を計らせてもらおうとナース室へ行くと、ちょうど風邪薬が来たところだったのでもらって飲んだ。熱を計ると36.1℃。「自分では熱っぽいんですけどねえ」そう言うと、看護婦は「身熱があるんでしょうね」と答える。「身熱ってなんですか?」「体の中に持ってる熱ですよ。熱っぽく感じるのに、計っても体温が低いのは、熱が中にこもってるんでしょう」ふ~ん、そういうものなのか。体を休めるために再びベッドに横になる。

14:00過ぎまで寝ていた。風邪薬の作用だろうか、眠気が来て眠っていたようだ。ホールに出ていくと、もうすぐ風呂の順番だ。準備をして待つ。テレビを見ると、アメリカがついに攻撃を始めたようで、その報道をしている。戦争が始まってしまった。このまま第三次世界大戦に突入しないことを祈るばかりだ。なんとか世界レベルで穏便に済ますことはできないのだろうか。

外は雨が降っている。気温は低い。入浴して、湯冷めしないようにTシャツの上にサマーセーターとフルジップのパーカートレーナーを着込む。

下半身を布団に潜りながらベッドの背にもたれて問題集の続きをやった。第2部の「セキュリティポリシの策定」は15問中12問正解。正答率は8割だ。まあまあかな。

連絡会の後、看護婦が「熱を計りましょう」と言うので計ると36.6℃。まあこんなもんか。血圧は正常だった。心拍数も100を切っている。心拍数が高いのは朝だけなのか?

夜、問題集の続きをやる。午前試験の一番の山場「セキュリティシステムの設計と実装」の章で、50問中39問正解。正答率は78%か。まあ、これだけとれたら十分だろうが、まんまと引っかかった問題や、電子透かしなど全然理解していない問題、VPNの定義とPVCを間違えたり、まだまだ自分の中で知識を整理する余地はある。

それはそうと、私が勉強していて、隣のベッドではSさんが本を読んでいるというのに、仏教のある宗派の信者である同室のRさんに向かってS君が「なんまいだ~なんまいだ~」とからかっている。この男は本当に幼稚っぽいと言うか、幼稚そのものだ。本を読んでいる人がいるのに騒がしくして他の人の迷惑になるとか、そういうことでからかわれると不愉快だろうとか、そういうことは思わないのだろうか。

メールチェックすると先日退院したKさんからメールが来ている。近況報告をしているので、返事を出した。もう20:25だ。今から着替えて就寝準備をして終わりにしよう。