今日は夜にずっと「重力ピエロ」を読んで、22時頃に読み終わった。勧善懲悪とはなんぞや?と思ってしまった。善か悪かを判断するのは社会か、家族か、あるいは神か。神に「どうすればいいのか?」と問うた時に「自分で考えろ」と答えが帰ってきたという記述がなんだかおかしかった。ここ1ヶ月半くらいミステリーを中心に本を読んでいるが、レイプが当たり前のようにたくさん出てくる。殺人の次に、いや殺人よりも犯罪としては重いテーマなのかもしれない。
驚いたことに「未来を預言するかかしがいる島に行った男」が出てきた。おお、この本の前に「オーデュボンの祈り」を読んだところだ。その登場人物がひょいと顔を出すというのは、これはこの作家の本を読んでないと味わえない爽快さだな。「分かる人は分かる」。にやりとさせられるところだ。連作の短編小説でもあったが、伊坂幸太郎はこういうことをよくやるらしい。