清水義範の「心を操る文章術」を読了。最初少し読んだときには、これは単なるテクニック論ではないのんだな、などと思ったが、読み進めるとけっこうテクニックの解説だった。「文章で笑わせる」「文章で泣かせる」など、文章の目的ごとに、「人が笑うのはこういうパターンやああいうパターンがある」などとさらに分類し、そのパターンごとに「こういう場合はこういうテクニックが有効」とそれぞれ説明している。読んでいると「そっか、なるほど」と納得することばかり。
ただしこの本に書かれているテクニックを実践しようと思ったら、それはやはりそれなりのアイデアを思いつく才能や文章を書く上での高等技術(構成力、語彙の豊富さ、描写力、絶妙な比喩やオノマトペなど)が必要だなあ、簡単には真似できないよう、なんて思った。まあ当たり前と言えば当たり前だが。最後に著者はこう書いている。
「私はこの本で人の心を操る文章のことを考えてきたが、どんな文章だってテクニックで書けてしまうんだ、ということを言いたかったのではない。文章はやっぱり人柄が書く。それは当然のことなのだが、それを認めた上で、ちょっと工夫してみると人の心に届きやすい文章が書けますよ、というのがこの本で言いたかったことなのである」
人柄は文章に出る。まず人柄が良くないといい文章は書けないということらしい。う~ん、人柄ねえ。今更それは磨けるのだろうか。
最近画像や動画を貼るのがマイブームなので、今日も動画を貼っておこう。Spotifyが教えてくれた曲。アンテナ「深い 深い 青」。ちょっとスピッツぽいかな。一応公式ミュージックビデオらしいのだが、曲の途中で変なのが入る。本当の曲はちゃんと全部音楽。