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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

よく寝た。途中目が覚めた記憶もない。ただ、夢を見たのは覚えている。明け方近くだったかもしれない。目が覚めると洗面所で音がしていたので、ああもう5時半を過ぎたのだなと思った。そのままうつらうつらしていると、6時の起床の放送が入った。まだ寝ていたかったけど「全身の細胞よ活性化しろ!」と念じて起きあがった。

昨日買ってきたPHPスペシャル10月号「人を癒やす言葉、傷つける言葉」を少し読んでみるが、どうも女性向きの雑誌のようだ。男性と女性で根本的な違いはないとは思うが、女性を読み手として意識して書かれてあり、内容も私から見るとあまり深くはなく、タレントの体験談や、ハウツー的なところがあって、少し浅いものを感じる。まあ、最初から否定的にとらえずに、とりあえずぱらぱらと読んでみるか。「あなたが人を傷つけている可能性の度合いチェック」というのをやったら、評価はBで「けっこう心配」知らぬ間に人を傷つけていることが多いとか。全部でたった7問、それぞれ2択の質問だけでこんなことを判断されるのは納得がいかない。

朝食後、昨日買ってきたコーヒーを飲みながら一服する。昨日買ってきた「毎日ライフ」と「暮らしの健康」を持ってきてみんなに見せた。「毎日ライフ」は特集が「薬で治す『心の病気』」で、主に精神分裂病とうつ病についての今までの薬と最新の薬について詳しく解説してある。分裂病のSさんに貸してあげると熱心に読んでいて、自分も買おうと言っていた。

8:00前からいつもの散歩。オカリナでいつも通り5曲を通した後、今日は「コンドルは飛んでいく」の出だしの部分を練習する。オカリナは10本の指で12個の穴を塞いで音程をコントロールする。指で普通に押さえるのが10個、そして後2つは右手の人差し指と中指の穴のそばに小さな穴があって、これらを一つの指で同時に塞ぐのだが、これは一番低い音域を使うときに使用する。これを押さえるのが非常に難しいのだ。「コンドルは飛んでいく」の音域は、オカリナで出せる最低音から最高音まですべてを使う。その出だしは最低音、つまり12個の穴をすべて塞いだ状態から始まる。まあ、最初はいいのだが、戻ってきて同じフレーズを繰り返すときにとっさに指をその位置に決めるのが難しい。最初はなかなかできなかったのだが、オカリナの角度を瞬間的に変えて指の置き方を工夫することでできるようになった。だが、毎回ばっちり決まるわけではない。この瞬時の切り替えはまだまだ練習が必要そうだ。吹きながら音階が上昇するにつれて角度も修正していかなければならない。簡単そうで奥が深いぞ、オカリナは。

散歩に行く前、階段から玄関に降りようとしたら、S君が野良猫をそこまで入れていた。病棟内に野良猫を入れるなんて、なんて非常識なんだろう。「だめじゃないか」私が思わずそう言っても、でへへへと笑っているだけだ。この男には「反省」という概念はないのか。

9:00前から勉強を始める。同室の人はみんな寝ていて静かだ。いびきをかいている人もいるが、耳栓をすれば気にならない。けっこう集中できた。「電子署名認証法」について読み終え、続いて途中飛ばした技術的な解説の部分について読む。日経BP社の雑誌の記事でさんざん勉強したことだ。復習になった。

10:00過ぎに休憩をとって一服し、Mちゃんへのメールの返信を出し、日記を、つまり今のこの文章を書いている。この後は技術的な解説の残りを読むと、ちょうどお昼くらいになるだろう。そうすると参考書は一通り読み終えたことになるので、次は問題集に入ろう。

11:00過ぎに参考書を読み終え、続いて問題集の最初の方に書いてある「試験の実施要綱」を読む。自分の読んでいた参考書には書いてなかったが、こちらには詳しく書いてある。そう言えば、この参考書に準拠した問題集が前はあったのだが、昨日行ったときには売っていなかったので、別の問題集を買ってきた。こちらの方が試験自体の説明も詳しく書いてあり、学習のポイントがわかりやすく書いてある。そうだ、問題集を解いていくにはノートが必要だが、しまったノートを持ってない。売店は今日は休みだし、明日も祝日なので休みだ。う~ん、ペーパーレスを徹底するとこういうとき困るなあ。幸いなことに、S君がほとんど使ってないノートを持っていて、それを譲り受けることができた。お金払うよ、と言っても「いいですよ」と言うので別の形でお礼しよう。結局お茶漬け海苔を2袋あげた。

問題集をやり始める。途中でカラオケが始まったので中断して一曲歌ったが、なんだか喉が痛かったので、その一曲でやめてまた問題集に取り組む。今までは午前試験では6割だか7割だかが足切りラインだったので、このまま勉強を進めていけば大丈夫だと思うが、その足切りラインというやり方も今年度から変わっているかもしれない。

なんだか熱っぽさを感じ、冷や汗もかいているので看護婦にお願いして体温を計らせてもらったが、36.4℃と平熱。前々回に出してもらった風邪薬がまだ残っているというので、それをもらって飲み、前回出してもらったうがい薬でうがいをする。風邪ばっかひくのはやだなぁ。

なんと、テレビで卓球をやっている。と思ったら、Yさんが昨日たまたま撮ったビデオに入っていて、それを見ていた。ミズノが提供している「ファイトマネー」という番組で、素人がプロに挑戦するという内容だった。解説を聞いていると、ときどき的が外れていておもしろい。ドライブとスマッシュの区別がついてないが、それはいたしかたないだろう。「つっつき」のことを「カッティング」と言っていたが、その言い方の方がかっこいいし一般受けするだろうから、日本の卓球界もその呼び方に変えればいいのではないか、と思った。せっかくメジャー化でいろいろ苦心しているのだから。「カッティング」というのはどこから出てきた言葉か知らないが、ひょっとしたら英語では本当にそう言うのかもしれない。

やっぱり風邪か。夕食後からなんだかしんどくなって、当直の医師が来たら風邪薬を処方してもらうように看護婦にお願いし、その後ずっと寝ている。アイマスクをして、トライトーンの「One Fine Sunday」を聴きながら。昨日外出した疲れが出てきたのか、抵抗力、免疫力が弱っているのか。外出した後は、その日や次の日に何らかの形で悪影響が出てきているような気がする。まだまだってことなのか。もう20:00前だ。当直の医師は来たのだろうか。

一度起きてコーヒーをいれて飲む。20:00になって就寝前の服薬の時間になった。いつもは21:00にもらってるが、今日はしんどいので早く寝たいからください、と言うと、当直の医師がまだ来てないのでまだ準備してないとのこと。風邪薬と一緒に準備するそうだ。

と思ったら看護士から「熱を計りましょう」とお呼びがかかるので、計りに行ったら、35.8℃。なんでこんなに低いんだ?血圧も計って、と言うので計ると、上が97、下が73。えらく低いじゃないか。心拍数も88だ。これまた低いじゃないか。いや、普通か。この血圧計、いつもは紙なんか出てこないのに今日は出てきた。気まぐれか?んなわけないか。ご丁寧に「拍動の変化」とグラフまで出ている。「ノイズ(測定誤差値)」と書かれた棒グラフまで出ていて、「少ない」と「普通」の間だ。その直後に当直の医師が来たので、症状を言う。風邪薬は結局もらわなかった。あまり薬に頼りたくない。熱もなく、まだ喉の痛みと体のだるさだけなので、うがい薬を出してもらう。前回のがまだ残っているが、出してもらっておいて損はないだろう。今度から外出して帰ってきたらうがい薬でうがいすることにしよう。そして眠剤を出してくれたので、それを飲んで就寝準備をした。今日はこれを書き終えたらもう寝ることにしよう。


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