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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

最悪のシナリオになった。

派遣会社の営業から電話がかかってきたのは19時をまわってから。

「先日面談した担当者の方は来ていただく気まんまんだったのですが、その上の人が人事部にいた人で、どういう理由だかわかりませんが、ストップがかかったそうです」

はあ、やっぱそう来ましたか。

「せっかくいろいろと家庭の事情を正直にお話しいただいたのに、申し訳ないです」

いやいや、あなたが謝る必要はない。しかたがない、オブラートに包んでもう少し事情を話そう。

「いや、実は全部を正直に話していませんでした。妻が障害者で、サポートが必要で残業ができないという事情はお話ししたとおりで、全部本当です。ただ、何度か『私自身もつぶれそうになった』とお話したのですが、実際に私もつぶれたのです。だから『これ以上はしんどいから辞めます』という形で辞めたので、人事部にいた人が事情を知っていてストップをかけたのでしょう」

こういう風に話しておいたが、現在も私が通院していることは話していない。ここは微妙な駆け引きが必要だ。

「そういう経緯なのですが、今後もまたお仕事を紹介していただくことは可能でしょうか」

「もちろんでございます。ぜひはまー様に紹介したい案件があるという営業がいるので、お時間がよろしければそちらに代わります」

てなことで、何と立て続けに3件の案件を紹介してくれた。どうもこの派遣会社は私をかなり高く買ってくれているようだ。

そのうち1件はかなり遠くて、必要とされるスキルも自分の持っている物とちょっと違っていたので、他の2件の案件を同時並行で進めてもらうことにした。

この派遣会社はかなり私の味方になってくれている。諦めずに根気よく焦らずに行けば、いつかどこかが救いの手を差し伸べてくれることだろう。


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