最近、週に1回くらい金縛りにあっている。昨日の夜もあった。
昔から、学生時代の頃までは頻繁になっていたが、社会人になった頃から、ずっと治まってきた。しかし、最近それがまだ再燃した。
金縛りというのは恐怖である。ただ体が動かないのであれば、そのまま寝てればいい、と思うかもしれない。しかし、金縛りになると、とてつもない恐怖感に襲われるのである。霊が乗っているんじゃないかとか、そういう問題ではない。何が怖いとかそういうものでなく、「訳がわからないが、とにかく恐怖という感情を伴う」のが金縛りの特徴なのだ。
必死に金縛りから逃れようと体を動かそうとする。この時、足の指だけがかろうじて動く。足の指を必死に動かしていると、金縛りが解けることが多いのだが、昨日は必死に「助けて!」と叫んでいたら、妻が起こしてくれた。最初は「うーん、うーん」という唸り声だったが、途中で言葉で「助けて」と言ったらしい。
金縛りがとけても、それに伴う恐怖感はまだ続く。もう一度寝たら、また金縛りになるのではないか、それがとてつもなく怖い。なので、いっぺん起きて、適当にソーセージとか食べて(何か食べるとよく眠れることが多い)、追加眠剤を飲んで寝た。幸い、二度目はなかった。
金縛りのときの恐怖より怖いものはない。なぜ今になって金縛りにあうのか。医学的には「睡眠麻痺」と言われるらしいが、要は体は寝ているのに脳は起きている状態らしい。眠りが浅いのだろうか。
ちなみに、金縛りにあう直前までは、学生時代のサークルの仲間や先輩たちが大勢出てくる夢を見ていた。夢の内容自体は他愛もないものだったが、悪夢でうなされることも以前はしばしばあった。悪夢もまた金縛りの恐怖とは違って、後味が悪くて嫌なものである。