YouTubeでいろいろ聴いているせいか、いろいろおすすめの動画のお知らせがメールで来る。昨日の夜、神奈川フィルによるジョン・ケージの「4分33秒」のオーケストラバージョンが流れてきたので見てみた。動画を見ているとシュールだ。指揮者が一応ちょっとだけ手をふる。奏者はじっとしているが、ときどき譜面をめくる。なんだこりゃ。あ、第3楽章まであるのね。笑いをこらえているようにも見える。オケだけでなくピアノもオルガンもあって、こりゃ大編成だ。ピアノには譜めくりまでいる。
一応解説しておこう。ジョン・ケージの「4分33秒」とは、4分33秒の間全くの無音という前衛的な曲である。ピアノ版やらオケ版やら、いろんなバージョンにアレンジされているが、基本的に同じようなものである。改めてWikipediaで調べたら「無音を体験しようとして入った場所でなお音を聴いたことに云々」とか書いてある。「「無」を聴くより、演奏会場内外のさまざまな雑音、鳥の声、木々の揺れる音、会場のざわめきなどを聴くものとされている。」とも書いてあり、これは学生時代に聞いたことがある。しかしまあ、前衛芸術はよくわからん。一応貼っておく。